透析用監視装置内金属腐食ポンプの緑膿菌汚染が末端透析液に与える影響

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タイトル別名
  • Influence of metal pump corrosion on the contamination of terminal dialysis fluid by <i>Pseudomonas aeruginosa</i>
  • トウセキヨウ カンシ ソウチ ウチキンゾク フショク ポンプ ノ リョクノウキン オセン ガ マッタン トウセキエキ ニ アタエル エイキョウ

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抄録

<p>著者らはこれまで, 透析用監視装置内の金属腐食と細菌汚染の関係を検討し, 金属腐食のある脱気ポンプ部品から比較的多種多量の細菌が分離できたことを報告してきた. 本報告では, 人為的に緑膿菌を付着させた脱気ポンプの金属部品について金属腐食のある場合とない場合で末端透析液の細菌汚染に差異が認められるかを検証した. その結果, 緑膿菌を接種した透析液に金属部品を浸漬させた場合, 透析液中の緑膿菌数は, 金属腐食がある部品のほうが腐食のない部品よりも明らかに増加することを確認した (p<0.05). さらに, この金属腐食があり, かつ緑膿菌で人為的に汚染させた部品を組み込んだポンプを多人数用透析液供給装置 (CDDS) ライン内で使用した場合, 末端透析液中からも金属腐食のないポンプを使用した時よりも多くの緑膿菌が回収できた (p<0.01). 以上の結果から, 透析用監視装置内の金属腐食ポンプが末端透析液の細菌汚染を助長する可能性を確認できた. </p>

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