右肺原発ciliated muconodular papillary tumorの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Ciliated Muconodular Papillary Tumor Arisen in the Right Lung
  • 症例 右肺原発ciliated muconodular papillary tumorの1例
  • ショウレイ ミギ ハイ ゲンパツ ciliated muconodular papillary tumor ノ 1レイ

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抄録

症例は75歳,女性.検診の胸部CTにて右肺S6に6mm大の結節影を認め,7年間の経過で6mmから8mmと緩徐な増大を示した.腫瘍マーカーはproGRPの軽度上昇を認めるほかは異常なく,FDG-PETでは軽度のFDG集積(SUVmax=1.9)を認めた.腺癌・カルチノイド・肉芽腫性病変を疑い,診断治療目的に手術を行う方針とし胸腔鏡下右肺下葉切除術を行った.病理組織学的には,線毛円柱上皮・杯細胞・基底細胞が肺胞壁を置換するように乳頭状に増殖する像を認め,ciliated muconodular papillary tumor(CMPT)と診断した.CMPTは,報告例が少なく,良悪性の位置づけに一定の見解がない稀な疾患である.今回われわれは,本疾患の1例を経験したため文献的考察を含め報告する.

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参考文献 (9)*注記

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