鶏卵に対するCyclophosphamide (Endoxan-asta)の致死作用および催奇形作用

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  • LETHALITY AND TERATOGENICITY OF CYCLOPHOSPHAMIDE (ENDOXAN-ASTA) IN CHICK EMBRYOS

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抄録

Cyclophosphamide(endoxan・asta)0,035mg-0.08mgを孵卵3日目ないし6日目の鶏卵の卵黄嚢内へ投与したところ、催奇作用よりも致死作用が強かった。死亡率はcyclophosphamideの投与時期が早いほど高く(艀卵3日目投与での死亡率は51.2%、6日目投与では16%)、また投与量の増加に伴って死亡率は上昇し、 孵卵5日目においても0.08mgの投与によって86.6%の死亡率を示した。出現した奇形の型は、くちばしや眼の異常、脳ヘルニアないし外脳症、胸および指の変形、翼の発育不全、内臓逸所症、骨格異常、全身発育不全などであり、これらはcyclophosphamideによってラットやマウスに出現する奇形に著しく類似している。なお、奇形の出現頻度は、艀卵5日目に0.05mg投与した場合に最も高かった(27.4%)。

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