書誌事項
- タイトル別名
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- Stage IB Gastric Cancer with a Solitary Brain Metastasis 1 Year 9 Months after Total Gastrectomy
- 症例 胃全摘後1年9ヵ月で孤立性脳転移をきたしたStage IB胃癌の1例
- ショウレイ イ ゼンテキゴ 1ネン 9カゲツ デ コリツセイ ノウ テンイ オ キタシタ Stage IB イガン ノ 1レイ
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説明
症例は69歳,男性.検診で異常を指摘され上部消化管内視鏡検査施行したところ,噴門部にtype2胃癌と胃角部に0-IIc胃癌を指摘され,当科で腹腔鏡下胃全摘術,D-2郭清を施行した.病理結果は噴門病変の深達度がT2,胃角病変はT1a,リンパ節転移なくStage IBであった.術後1年9カ月で急激に呂律困難と歩行障害が出現した.精査の結果,左小脳腫瘍を指摘され,腫瘍摘出術および全脳照射を施行した.脳腫瘍の病理診断はadenocarcinomaであり胃癌脳転移と診断したが,全身検索を行うも,脳以外に再発所見を認めなかった.その後,脳局所再発を認め,脳腫瘍出現より12カ月で死亡したが,最後まで脳以外の転移巣を認めなかった.胃癌の脳転移率は0.5%程度と稀であるが,他臓器に転移を認めない単独脳転移はさらに稀と考えられる.今回われわれは胃癌術後の単独脳転移症例を経験したため,文献的考察を加えて報告する.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 79 (8), 1678-1682, 2018
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713054995968
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- NII論文ID
- 130007605600
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- NDL書誌ID
- 029255263
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可