キメラスクリーニングによる小児急性巨核芽球性白血病の予後解析

書誌事項

タイトル別名
  • Prognostic significance of chimeric fusion gene analysis in pediatric acute megakaryoblastic leukemia
  • 症例報告 第57回日本血液学会中国四国地方会 会長推薦演題 キメラスクリーニングによる小児急性巨核芽球性白血病の予後解析
  • ショウレイ ホウコク ダイ57カイ ニホン ケツエキ ガッカイ チュウゴク シコク チホウカイ カイチョウ スイセン エンダイ キメラスクリーニング ニ ヨル ショウニ キュウセイキョカク ガキュウセイ ハッケツビョウ ノ ヨゴ カイセキ

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説明

<p>非ダウン症患児に発症する急性巨核芽球性白血病(non-DS AMKL)は予後不良とされており,近年ではキメラ遺伝子と予後の相関が報告されている。今回non-DS AMKL 10例で,キメラ遺伝子と臨床的転機の関係を検討した。キメラ遺伝子は,初発時の検体を用いて既報の3種類の有無を調べた。対象症例10例のうち,RBM15-MKL1が2例,CBFA2T3-GLIS2が4例,NUP98-KDM5Aが1例から検出された。RBM15-MKL1が検出された2例は化学療法のみで寛解を維持していたが,RBM15-MKL1が検出されなかった残りの8例に関しては全例で造血幹細胞移植を行っており,特にCBFA2T3-GLIS2が検出された4例中3例は非寛解で移植を行い2例で死亡していた。Non-DS AMKLはキメラ遺伝子により予後が異なり,今後の治療層別化や新規薬剤開発の必要性が考えられた。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 60 (2), 99-105, 2019

    一般社団法人 日本血液学会

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