高周波熱凝固法を用いたC2神経根ブロックが有効であった頸原性頭痛の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Radiofrequency thermocoagulation of the C2 root for cervicogenic headache
  • 症例 高周波熱凝固法を用いたC2神経根ブロックが有効であった頸原性頭痛の1例
  • ショウレイ コウシュウハ ネツ ギョウコホウ オ モチイタ C2 シンケイ コン ブロック ガ ユウコウ デ アッタ ケイ ゲンセイ ズツウ ノ 1レイ

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説明

<p>頸原性頭痛に対し高周波熱凝固法を用いたC2神経根ブロックが有効であった症例を報告する.症例は29歳の女性.X−8年,ベッドからの転落を契機に左後頭部痛が出現,薬物療法で軽快したが,X−4年左後頭部痛が再発し,画像上C2左側外側塊骨折後の変形治癒と思われるC1/2左側椎間孔の狭窄を認めた.C2神経根除圧術を施行し疼痛は消失したが,X−1年11月より左後頭部痛が再々発し,画像上C1/2左側椎間孔の再狭窄を認めた.薬物,理学療法を行ったが効果不良で,X年2月にペインクリニック科に紹介初診となった.初診時左後頭部に数値評価スケール(NRS)7の持続的な痛みがあり,頸部運動でNRS 10となり数分間の持続を認め,夜間不眠,就業不能の状態であった.局所麻酔を用いたC2傍脊椎ブロックで効果を認めたため,後日透視下に70℃・90秒の高周波熱凝固法を施行したところ,NRS 3となり就業可能となった.初回熱凝固施行約1カ月後に左後頭部痛の増悪を認め,2回目の高周波熱凝固法を行い,以降は内服治療を行いながらNRS 3で経過した.診断的ブロックで効果を認めた頸原性頭痛に対し,高周波熱凝固法は手術療法までの患者のQOLを長期間改善し有用であった.</p>

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