日本人若者における示指環指比(Digit Ratio(2D:4D))と体格指数(BMI)との関連性について

書誌事項

タイトル別名
  • Study on Relationship between Digit Ratio (2D:4D) and Body Mass Index (BMI) of Japanese Young People
  • ニホンジン ワカモノ ニ オケル ジユビワ シヒ(Digit Ratio (2D:4D))ト タイカク シスウ(BMI)ト ノ カンレンセイ ニ ツイテ

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説明

本研究は、示指環指比(Digit Ratio(2D:4D))が生理人類学における性差調査の際に表した簡便さに注目し、身体体表指標(Biomarker)として多用されているBMI(Body Mass Index,体格指数)との関連性を検証することを目的とした。被検者は、心身(指に外傷歴や障害歴がない)ともに健康な医療系専門学校学生95名(男子75名、21.87±3.32yrs;女子20名、21.50±5.22yrs)とした。測定方法は、被検者全員の右手の示指と環指の長さに対して、ファイバーノギスを用い、それぞれの中手指節間関節の横紋から指端までの距離を計測した。また、被検者の身長と体重からBMIを求め、Digit Ratio=2D/4Dという計算式から2D:4Dを算出した。得た結果に対して統計処理を行い、2D:4DとBMIとの相関関係を解析した。2D:4Dについて、男性群には有意差がみられた(p<0.01)が、女性群には認められなかった。男性群も女性群も2D:4Dの平均値とBMI平均値との相関関係は見られなかったものの、BMIの値が20以下のグループには2D:4DとBMIとの間にやや強い負相関がみられ、両者間に顕著な有意差が認められた(r=-0.5076,p=0.0005406(Two-tailed))。示指環指比とBMIとの関連性に関する研究を行う際に、BMI値の多寡を軸に被検者を細分すべきことが示唆された。

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