新しい光学式眼内寸法測定装置による3種の眼内レンズ度数計算式の比較

DOI Web Site 参考文献13件 オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of Three Intraocular Lens Power Calculation Formulas Using a New Swept Source Optical Coherence Tomography Biometer

この論文をさがす

説明

<p>【目的】眼軸長計測に区分屈折率を用いた光学式眼内寸法測定装置ARGOSによる3つの計算式の術後屈折誤差の結果を比較する。</p><p>【対象及び方法】対象は水晶体再建術にて術中術後合併症が無く眼内レンズ(IOL)を挿入した144眼。ARGOSによる各測定値を用い、SRK/T(S)式、Haigis(H)式、Barrett Universal Ⅱ(BUⅡ)式での予測屈折値と術後3ヶ月の自覚屈折値の差を比較した。IOL定数はIOLMaster® 500にて最適化した値を用いた。</p><p>【結果】予測屈折誤差の平均±標準偏差は、S式、H式、BUⅡ式の順に、-0.22±0.42D、-0.08±0.37D、-0.12±0.34Dで3群間に有意差を認めH式がS式に比べ誤差が小さかった(p = 0.0059)。屈折誤差のMedAEは0.32D、0.25D、0.23DでBUⅡ式が有意に小さかった(S : p = 0.0032、H : p = 0.04)。術後屈折誤差の割合は±0.5D以内(p = 0.077)、±1.0D以内(p = 0.289)ともに3式間に有意差は認めなかった。長眼軸での屈折誤差はS式が-0.36D、BUⅡ式は-0.24D近視化し、H式は-0.12Dで最も少なかった(p = 0.02)。</p><p>【結論】眼軸長測定に区分屈折率を用いたARGOSによる術後屈折誤差は3式とも十分小さいが、長眼軸では近視化を考慮する必要がある。</p>

収録刊行物

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ