放射線治療を受けている乳がん患者の急性放射線障害とQOL

書誌事項

タイトル別名
  • Quality of life and acute radiation effects in patients with breast cancer who have received radiotherapy
  • ホウシャセン チリョウ オ ウケテ イル ニュウガン カンジャ ノ キュウセイ ホウシャセン ショウガイ ト QOL

この論文をさがす

抄録

<p>目的:乳がん患者の放射線治療による急性放射線障害の症状発現時期や程度QOLの実態と影響する要因を明らかにする。方法:対象は放射線治療を行っている乳がん患者68名。症状及びQOLは質問紙調査法、治療方法等はカルテ調査を実施。データは、unpaired t-test、Pearsonの相関分析、反復測定分散分析を行い、多重比較はScheffe法を用いた。結果:出現率の高い症状は倦怠感54.4%、感痛69.1%、皮膚炎63.2%、掻痔58.8%で症状の程度はほとんどがGread1であった。また、症状の出現時期や特徴が明らかとなった。QOLは、照射前に比べ得点が低下せず、照射後は4領域のQOLが上昇した。症状スコアとQOLの相関では、中程度の負の相聞が認められた。結論:QOLは治療前より低下せず、放射線治療がQOL低下に結び付かないことが示唆された。症状スコアとQOL得点に負の相闘が認められたことから、出現する症状や時期を考慮し早期から症状に対しケアや指導を行っていく事でQOLが改善する可能性が考えられた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ