国内産玉髄・瑪瑙の形成過程
書誌事項
- タイトル別名
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- Crystallization process of chalcedony and agate in Japan
説明
玉髄ならびに瑪瑙の微細組織の観察結果ならびに野外での産状をもとに,国内での玉髄ならびに瑪瑙の形成プロセスについて考察する。玉髄・瑪瑙の組織は4つのタイプに区分される。このような組織の違いの一つの要因は,玉髄・瑪瑙が交代した前駆物質の違いによる。玉髄・瑪瑙は非晶質シリカ(オパールA)もしくはオパールCTを交代しており,直接溶液から形成した痕跡は今のところ認められていない。すなわち,シリカ過飽和溶液からオパールAもしくはオパールCTが沈殿し,これを交代して玉髄・瑪瑙が形成されたと考えられる。日本国内から産出する玉髄・瑪瑙は,新第三紀中新世前期から中期に形成された地層から産することが多い。この時期には珪藻土の堆積層も多く見られ,これらの珪藻堆積層がシリカ溶液の供給源である可能性が高い。
収録刊行物
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- 日本鉱物科学会年会講演要旨集
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日本鉱物科学会年会講演要旨集 2014 (0), 33-, 2014
一般社団法人日本鉱物科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713059288064
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- NII論文ID
- 130007617512
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可