塩酸バンコマイシン投与後に発症した線状IgA水疱性皮膚症の1例

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タイトル別名
  • A Case of Linear IgA Bullous Dermatosis Developed after Administration of Vancomycin Hydrochloride
  • 症例報告 塩酸バンコマイシン投与後に発症した線状IgA水疱性皮膚症の1例
  • ショウレイ ホウコク エンサン バンコマイシン トウヨ ゴ ニ ハッショウ シタ センジョウ IgA スイホウセイ ヒフショウ ノ 1レイ

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抄録

<p>64歳,女性.肺炎に対して塩酸バンコマイシンの点滴を施行.点滴開始後15日目に体幹四肢に水疱を伴う紅斑が多発.抗Dsg1,3抗体,抗BP180抗体はいずれも陰性.病理組織検査にて表皮下水疱と,水疱内,真皮浅層に好中球とわずかな好酸球浸潤を認めた.蛍光抗体直接法では真皮表皮境界部に線状のIgAの沈着を認めた.塩酸バンコマイシン誘発性線状IgA水疱性皮膚症と診断した.薬剤中止後,皮疹は軽快した.塩酸バンコマイシンの使用頻度は今後も増加すると考えられ,本症の可能性を念頭におくことが必要である.</p>

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