女性尿道原発悪性黒色腫の一例

  • 鈴木 宏明
    がん・感染症センター都立駒込病院腎泌尿器外科
  • 中西 泰一
    がん・感染症センター都立駒込病院腎泌尿器外科
  • 吉野 公二
    がん・感染症センター都立駒込病院皮膚腫瘍科
  • 片岡 円
    がん・感染症センター都立駒込病院腎泌尿器外科
  • 福島 啓司
    がん・感染症センター都立駒込病院腎泌尿器外科
  • 鳶巣 賢一
    がん・感染症センター都立駒込病院腎泌尿器外科
  • 古賀 文隆
    がん・感染症センター都立駒込病院腎泌尿器外科

書誌事項

タイトル別名
  • PRIMARY MALIGNANT MELANOMA OF THE FEMALE URETHRA: A CASE REPORT

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説明

<p>症例は60歳女性.外尿道口部出血を自覚し前医を受診した.MRIで外尿道口に20mmの腫瘤を認めた.経尿道的尿道腫瘍切除を施行し,病理組織学的に間質浸潤を示す尿道悪性黒色腫(MM)の診断であった.当院紹介となり尿道MMの診断の下,ミニマム創内視鏡下拡大尿道全摘除+膀胱瘻造設+センチネルリンパ節生検を施行した.病理組織所見は尿道MM,pN0(0/2),切除断端陰性であった.術後補助療法としてインターフェロンβ投与を行ったが,術後1年のCTで両側副腎,左肺門リンパ節に転移を認めnivolumab開始となった.nivolumab 4コース施行後,CTで転移巣の増大の他,間質性肺炎が出現した.ステロイド投与行い間質性肺炎は改善傾向を示した.その後も積極的治療を希望され,ipilimumabの投与を開始したが,間質性肺炎の増悪のため治療継続不可能となった.治療開始から19カ月目に原疾患により永眠された.</p>

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参考文献 (9)*注記

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