超高速MRIを用いた咀嚼時の下顎頭および関節円板の運動測定の試み

  • 山本 司将
    東海支部 福岡歯科大学咬合修復学講座冠橋義歯学分野
  • 中村 健太郎
    東海支部 福岡歯科大学咬合修復学講座冠橋義歯学分野
  • 山口 雄一郎
    福岡歯科大学咬合修復学講座冠橋義歯学分野
  • 松浦 尚志
    福岡歯科大学咬合修復学講座冠橋義歯学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A trial measurement of mandibular condyles and disk movement during mastication using ultra-high-speed MRI
  • チョウコウソク MRI オ モチイタ ソシャクジ ノ カガクトウ オヨビ カンセツ エンバン ノ ウンドウ ソクテイ ノ ココロミ

この論文をさがす

抄録

<p>目的:本研究の目的は超高速MRI装置を用いて咀嚼運動時における顎関節部の撮像を行い,咀嚼運動時における下顎頭と関節円板の動態を読影するとともに,下顎頭および関節円板が移動した距離を測定できるかどうかを分析することである.</p><p>材料と方法:被験者は健常有歯顎者の成人男性歯科医師1名とし,高速撮像が可能なMRI装置を用いて,顎関節部の習慣性開閉口運動ならびに被験食品(ガムとカマボコ)の咀嚼運動について撮像を行った.撮像によって得られたDICOMデータからDICOMビューア上で顎関節部の動態を読影し,下顎頭と関節円板の移動距離を計測した.</p><p>考察:顎関節部を超高速MRI装置で撮像を行うことで,従来行われてきた顎関節の形態や開閉口運動の読影のみではなく,咀嚼運動時における下顎頭と関節円板の運動(顎関節部の動態)を読影することができた.結果として咀嚼運動時における下顎頭と関節円板の移動距離を計測することが可能であり,その移動距離がわずかであることがわかった.</p><p>結論:咀嚼運動時の顎関節を超高速MRI装置で連続撮像することで下顎頭と関節円板の運動(顎関節部の動態)を読影することができ,同時に下顎頭と関節円板の移動距離を計測することが可能となった.</p>

収録刊行物

参考文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ