ロシア連邦国立公園の管理問題に関する研究 ―バイカル湖を事例として―
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- タタウロワ ナデジダ
- 岩手大学大学院連合農学研究科
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- 伊藤 幸男
- 岩手大学農学部
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- 山本 信次
- 岩手大学農学部
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- 高野 涼
- 岩手大学大学院連合農学研究科
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- 滝沢 裕子
- 岩手大学大学院連合農学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Research on management problems of National parks in Russia: case study of Baikal lake
抄録
<p>本研究の目的は、バイカル湖地域を事例にロシア国立公園の管理問題を明らかにすることである。バイカル湖国立公園は1986年に設立され、1996年にはバイカル湖の一部としてユネスコの世界自然遺産に登録された。文献や現地調査から次のことが明らかとなった。(1)バイカル湖国立公園には4つの中心的な集落と45の農村集落が含まれているが、住民生活や農業や企業などの生産活動が厳しく制限される「バイカル湖の保護に関する連邦法N94-FZ」が1999年に施行された結果、多くの企業が閉鎖され、農場の経営が困難となった。また、住民の日常的な資源利用が違法状態になっている。(2)国立公園の広さ(約41.7万ha)や観光客の増加に対して、十分な予算が確保されておらず、管理体制やインフラの整備が追いついていない。レンジャーは15の区域にそれぞれ3~11名配置されている。ライセンスを購入し入園した者は年間6万人であるのに対し、購入せず入園した者は30万人いるとされ、違法なキャンプなどを取り締まることが出来ていない。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 130 (0), 20-, 2019-05-27
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713065779968
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- NII論文ID
- 130007645188
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可