六甲山における景観資源の変遷と今後の森林管理に関する提案

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タイトル別名
  • Transition of landscape resources in Mt. Rokko and proposal on forest management

抄録

<p> 神戸市に近接する六甲山は、アクセスの良さも相俟って戦前からハイキングやスキーなど様々な娯楽、景勝地として利用されてきた。このような豊かな森林と観光資源を有する六甲山だが、かつての過度な伐採、植林による森林保全の歴史を辿り、森林資源量と質に着目すると、その変動は大きい。現在の六甲山の植生は、照葉樹林化が進みつつあり、森林が未成熟であった時代の森林景観とは異なるものと予測される。そこで本研究では、六甲山の森林を観光、景観資源として捉え、観光客の森林に対するイメージを明らかにし、六甲山の景勝地など観光資源の変遷を捉えながら今後の森林管理のあり方を考察することを目的とした。 六甲山から神戸の市街地が展望できる六甲山ガーデンテラスにおいて201人の観光客から六甲山の望ましい森林景観についてアンケート調査を行なった結果、立木密度の低い落葉樹林をイメージした森林を好む観光客が最も多く、常緑樹林をイメージした森林はあまり好まれないことが明らかとなった。この結果は六甲山の森林の現状とは異なるものであり、今後の観光、景観資源としての活性化を踏まえた森林管理計画が望まれる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713066401664
  • NII論文ID
    130007645303
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_225
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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