仙台の海岸防災林に植栽された常緑広葉樹種の活力度調査

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タイトル別名
  • The vaitality of evergreen broadleaved species planted on coastal disaster prevention forest in Sendai

抄録

<p>仙台湾沿岸では、津波に被災した海岸林の再生事業が進められている。盛土地盤上にマツを中心とした植栽がなされているが、一部では広葉樹も植栽されている。仙台市荒浜に設置した試験区では、表層50㎝ほどを掻き起こしマウンド状にした地盤に樹齢3~4年の落葉樹広葉樹と常緑広葉樹の苗を2017年4月に混植し、植栽密度とワラのマルチングの有無による生残と成長状況の比較を行っている。今回は、常緑広葉樹8種(アカガシ、アラカシ、シラカシ、ウラジロガシ、タブ、シロダモ、モチノキ、ヤブツバキ)について、植栽から1年経過した後の生残と活力度を調べたので報告する。全8種の中で活力度が低い個体が多かったのはタブ、シロダモ、アラカシであった。タブやシロダモは、完全に枯死しないが主幹が枯れ萌芽している個体が目立った。いずれの種もワラのマルチングが無い区画で活力度の低い個体が多くなる傾向が認められた。また、夏季に真昼の水ポテンシャルを計測したところ、活力度の低い個体が多い種で値が低くなるという傾向は認められなかった。モチノキはワラのマルチングの無い場所で、活力度が低い個体の真昼の水ポテンシャルが他に比べ著しく低くなっていた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713066436480
  • NII論文ID
    130007645777
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_652
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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