笠松山山火事跡地の森林の再生

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タイトル別名
  • Regeneration of forests of forest fire slash in the Mt. Kasamatsu.

抄録

<p>愛媛県今治市の標高357mの笠松山は、平成21年8月24日発生した火災で山林約 107haを焼失した。翌年の春にくらげチップを用いてアカマツやコナラなど植栽し、森林再生を試みている。ここでは9年経過後の生育状況の調査を実施し、くらげチップの効果について検討した。実験では火災跡地の約1haにくらげチップ区施用区と無施用区(対照区)を配置し、それぞれの試験区にアカマツ、コナラ、クヌギ及びヤマザクラの4種を合計600本植栽した。植栽では最初に直径50cm、深さ30cmの植穴を掘り、施用区ではその下部にくらげチップ100gを入れ土壌と充分に混ぜた後、苗木を植え付けた。植栽日は平成22年2月27日である。9年経過後の調査は、平成30年12月4日に実施した。その結果、全ての樹種の樹高において、くらげチップ施用区と無施用区との間には、0.1から1%レベルで有意差が認められ、引き続き、クラゲチップ施用の効果が確認された。しかし、その伸長率は、次第に鈍化傾向になっており、再施用の時期の検討に入る必要性が確認された。本研究の一部は、韓国・山林庁(韓国林業振興院)・山林科学技術研究開発事業(課題番号:2017061B10-1819-AB01)の助成を受けて行われた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713066441984
  • NII論文ID
    130007645722
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_650
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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