石川県におけるニホンジカの誘因物の効果ー2018年ー

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タイトル別名
  • Effect of bait to attract Sika deer in Ishikawa prefecture in 2018

抄録

<p>ニホンジカ(以下、シカ)は全国的に分布拡大、生息密度増加がみられ、高密度地域では、農林業や自然植生への被害が問題となっている。石川県では、農林業や自然植生への著しい被害は確認されていないものの、石川県南部を中心にシカの生息拡大および増加傾向がみられる。シカによる被害を未然防止するために、シカが低密度下における効果的な捕獲方法が求められる。そこで、本研究では下層植生が豊富な環境下における人工の誘引餌の効果を明らかにすることを目的とした。調査は石川県南部の山間部7地点で実施した。各地点の林縁部付近の開けた場所に、誘引物として鉱塩、干し草およびヘイキューブを供試し、自動撮影カメラを設置した。撮影はすべて動画で行った。調査は2018年9月下旬から2月末まで実施した。その結果、7地点のうち4地点でシカが合計285回撮影された。シカは各誘引物に対して無反応の場合も見られた一方で、匂いを嗅ぐ、摂食する様子も観察された。このことから下層植生が豊富な地域でも餌による一定の誘引効果が期待された。本発表では各誘引物に対してシカの反応について解析した結果を報告する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713067030912
  • NII論文ID
    130007645841
  • DOI
    10.11519/jfsc.130.0_672
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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