カオス・乱数・意識
書誌事項
- タイトル別名
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- Chaos, Randomness and Consciousness
- (Mini-Symposium,The 35th Symposium on Life Information Science)
- (ミニ・シンポジウム)
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説明
小久保:このミニ・シンポでは、最近の意識研究でホットな話題となっている気鋭の研究者を招き、最先端の研究から見た「意識」や「世界観」について討論する。 小笠原:近代科学の祖と呼ばれるガリレオ=ガリレイにより「宇宙は数学の言葉で書かれている」という指摘がされて久しいが実際、近代科学は数学をその言語とする事により豊かな発展を遂げてきた。そして、その数学自身もガリレオ以来様々に豊かな発展を遂げている。なかでもトポロジーは、近代数学の体系における本質的な役割を果たす分野であると共に、定性的・構造的な手法として特徴的なものである。本研究は、このトポロジーを用いて「概念の形態」について議論する事を目的とする。具体的には、決定論、因果律、自由意志、不可逆性の問題に関連するPrimitive Chaosと呼ばれる概念を提案し、トポロジカルな観点からそれを探求する事により階層構造、粗視化、自己相似性、論理といった概念が得られる事を示す。 清水:物理乱数生成器(RNG)は、多くの人々の注意が集中する場所、または強い感情が喚起される場所で使用すると、生成した乱数ビットから得たカイ2乗値が統計的な偏りをみせることが知られている。話題提供では、世界意識プロジェクト(GCP)の主な成果から、最近のフィールドRNG実験で扱ってきた問題をいくつか紹介する。 石川:デカルトが物と心を分離して以来、自然科学(物の科学)が長足の進歩を遂げたのに対し、心の科学はそれほど発展していない。今日、自然科学は脳研究を介して、心を物の過程として説明しようとしている。こうした唯物論的な世界観に抗して、伝統的な心の世界を認めていく方向を探っていく。
収録刊行物
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- 国際生命情報科学会誌
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国際生命情報科学会誌 31 (1), 90-, 2013-03-01
国際生命情報科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713068023296
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- NII論文ID
- 110009603440
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- ISSN
- 24240761
- 13419226
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可