血液透析患者に合併した心房細動に対するカテーテルアブレーション

書誌事項

タイトル別名
  • Efficacy and Safety of Catheter Ablation for Atrial Fibrillation in Patients Undergoing Hemodialysis
  • 血液透析患者に合併した心房細動に対するカテーテルアブレーション : 有効性と安全性
  • ケツエキ トウセキ カンジャ ニ ガッペイ シタ シンボウ サイドウ ニ タイスル カテーテルアブレーション : ユウコウセイ ト アンゼンセイ
  • ─有効性と安全性─

この論文をさがす

抄録

背景:慢性腎不全に対する血液透析 (HD) 施行 症例には心房細動 (AF) の合併率が高いが,抗不整脈薬 の使用は困難な場合が多い.そこで,著者らは HD 症例 に合併した AF に対するカテーテルアブレーションの有 効性と問題点につき検討した. 対象:AF を合併した HD 6 症例と非 HD 症例の AF 12 症例を対照とし,カテーテルアブレーションを施行し, その成績及び合併症を検討した. 結果:AF 再発率は HD 症では 33.3%,非 HD 症例は 41.7%と有意差を認めなかった ( p = 0.3904).一方,ア ブレーションに伴う合併症は HD 症例で 4 症例(穿刺部 の血腫 2 症例,仮性動脈瘤 1 症例,輸血を施行した大量 の鼻出血 1 症例)見られたのに対し,非 HD 症例では見 られなかった ( p = 0.0197). 結語:HD 症例に合併する心房細動に対するカテーテ ルアブレーション治療は非 HD 症例同様に有効な治療手 段であるが,血管合併症には留意する必要が有る.

収録刊行物

参考文献 (15)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ