外傷後の遅発性血胸の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Delayed Hemothorax after a Blunt Trauma—A Case Report—
  • 症例 外傷後の遅発性血胸の1例
  • ショウレイ ガイショウ ゴ ノ チハツセイ ケツ ムネ ノ 1レイ

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説明

症例は26歳,男性.自転車で転倒し,近医を受診.左第6,第7肋骨骨折のため経過観察目的で入院となった.受傷後2日目に,胸部X線写真では異常を認めないために退院となったが,同日夕方に突然の左胸痛の増悪を認め,退院した病院を再度受診し,胸部X線写真・CT上で左の大量血胸を疑われ,当院へ転院搬送された.救急外来で胸腔ドレーンを留置したところ,血性胸水800mlの流出を認めた.出血性ショックと診断し,直ちに緊急手術を行った.当初,胸腔鏡での観察では明らかな出血源が同定できなかったものの,カメラポート直下の横隔膜に裂傷を認め,同部位からの出血であることが確認できた.同部位を縫合閉鎖,止血して手術を終了した.術後経過は良好で,術後5日目に退院となった.

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