散文の「学」を拓く、『土左日記』研究

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タイトル別名
  • The Academic Possibility of Studies on Prose: A Case of <i>Tosa-nikki</i>
  • サンブン ノ 「 ガク 」 オ ヒラク 、 『 ドザ ニッキ 』 ケンキュウ

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抄録

<p>21世紀の現在においても、散文の文学ジャンル(小説、物語文学、日記文学)は、詩学や歌学に隷属したかたちで研究がなされている。当該、『土左日記』も歌学の後塵を拝している。『土左日記』の研究が本格化するのは近世であり、著者、紀貫之が「歌聖」として崇められている状況と軌を一にしており、『土左日記』は歌学的な研究の「負」の遺産を、無自覚に現在まで受け継いでいる。小稿は、散文にはその適正に適う研究をすべきことの提言であり、『土左日記』の言説分析を提案する。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 63 (5), 12-20, 2014-05-10

    日本文学協会

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