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- 夏目 統
- 浜松医科大学小児科学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- Early introduction of solid foods and prevention of food allergies
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説明
<p> 食物アレルギーの発症予防法として, 乳児期早期摂取開始が推奨されるようになった. これは, 食物の摂取は経腸管感作ではなく, おもに経口免疫寛容をもたらすことがわかってきたためである. 2015年以降のランダム化比較試験, メタアナリシスから, 早期摂取開始によりピーナッツ, 鶏卵アレルギーの発症が予防できることが明らかにされた. それをもとに, 各国のガイドラインや提言で, それぞれ差異はあるものの早期摂取開始が推奨されている. ただし, 実際に早期摂取を開始する上で, 即時型アレルギー反応の誘発に配慮する必要がある. 日豪英, アジアからの提言で鶏卵アレルギー発症予防の関連部分では, 有害事象を減らすために 「加熱卵」 を 「少量から」 摂取するように推奨している. しかし, 早期摂取推奨の対象者, 対象食品, 開始時期, 開始量, スクリーニングの要否などは一定しておらず, 今後の検討課題である. 本稿ではそれら歴史的変遷と, 今後の課題について概観する.</p>
収録刊行物
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- 日本小児アレルギー学会誌
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日本小児アレルギー学会誌 33 (1), 12-19, 2019
一般社団法人日本小児アレルギー学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713072317568
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- NII論文ID
- 130007628857
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- ISSN
- 18822738
- 09142649
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可