看護学生のインシデントレポートに対する意識について

書誌事項

タイトル別名
  • About the Consciousness for the Incident Report of the Nursing Student
  • カンゴ ガクセイ ノ インシデントレポート ニ タイスル イシキ ニ ツイテ

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説明

インシデントレポートに対して,医療過誤や再発防止対策として近年看護において重視されている。人は,避けたいことではあるが誰もが業務中ヒヤリハットやインシデントを起こすことはある。その時に,業務内容に問題はなかったか何故そうなったのかなどの原因を追求し分析をして再発予防に努める。そのことを学生の教育を強化するために,まず学生の意識調査を行い,心理状況を把握して効果的にインシデントレポートについて学ばしたいと考えて,紙面でのアンケート調査を行った。その結果,インシデントやヒヤリハットの情報を収集し,分析することは,潜在的なリスクを把握し,医療事故の発生を未然に防ぐために重要であり,教員と学生がともに情報共有し対策を考えることが,実習中の学生による医療事故の危険性に対する意識を高め,その予測,対策立案の機会となることを周知する必要がある。インシデント検討時は当事者だけを対象とせず,取り巻く環境や人々,体制に関することまで視野を広げて,感情的にならずに論理的・客観的に検討することが重要である。そのことで当事者である学生の罰を受けているという感情ではなく実習における学習の一環であるという認識を持つことに繋がる。肯定的なイメージを持つことにより,レポートが学生の実習を安全に遂行する上で大切な情報共有のツールであり,危険予知し回避できる能力を養い再発防止に向けて取り組めるように意識づけを強化していくことが求められる。

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