クリニカルパスに基づくシミュレーションを用いた病棟看護師の時間当たり必要労働時間数の推定と平準化.心臓カテーテル検査5件に緊急検査1件が加わった場合への適用

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Path Based Simulations to Estimate the Necessary Working Hours for Hospital Ward Nurses and to Make the Hours Distributed Reduction. Applications to The Cases Composed of Five Usual Cardiac Catheter Tests and One Additional Urgent Test
  • クリニカルパス ニ モトズク シミュレーション オ モチイタ ビョウトウ カンゴシ ノ ジカン アタリ ヒツヨウ ロウドウ ジカンスウ ノ スイテイ ト ヘイジュンカ : シンゾウ カテーテル ケンサ 5ケン ニ キンキュウ ケンサ 1ケン ガ クワワッタ バアイ エ ノ テキヨウ

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抄録

<p>目的:過重労働状態の病棟看護師はミスを犯す率が高まるとの論文報告がある。患者数が想定以上に増えた場合には過重労働が生じやすい。従って,事前に対応策を検討できれば,有用である。そこで,看護師の労働時間心臓カテーテル検査(CAG)定時検査5件に緊急検査1件が追加された場合を想定して,本著者が考案したシミュレーション手法により,病棟看護師の労働時間を1分単位で推定し,次いで無理の無い労働に改善した案を得る。</p><p>方法:定時検査5件に緊急検査1件が加わるケースの6つのシナリオを対象に,看護師の労働を平準化するため,1)クリニカルパスが許す範囲で医療行為・ケアの実施時刻を移動,2)投入するリリーフ看護師の人数・時間数・時間帯を明確化する。また,リリーフ看護師の任務と機能として,担当看護師と同等と限定の2種類を設定し,それぞれに任務分担実施フローを作成し,医療行為・ケアが無理なく実施可能なことを確認して,改善案とする。</p><p>結果:担当看護師と同等あるいは限定のリリーフ看護師を日勤帯の13時30分~17時30分に1名,15時30分~16時30分に同等のリリーフ看護師1名,準夜勤では16時30分~20時30分に同等あるいは限定のリリーフ看護師1名を投入する案を検討した結果,時間当り必要労働時間数が無理のない範囲に治まる改善案が得られた。また,任務分担実施フローの作成により,役割分担や待ち時間を含む詳細な情報が得られ,役割分担,待ち時間を含めて超過勤務はほぼ無い改善案であることが明らかになった。</p>

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