足場タンパク質によるトランスポーター細胞膜局在の概日リズム制御
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抄録
受容体,チャネル,トランスポーターなど膜タンパク質の多くは安定的に発現し,その半減期は数日におよぶと考えられている.しかし,それらの所見は主に培養細胞を用いた実験から導き出されたものであり,生体内ではこれら膜タンパク質の発現や機能に約24時間周期の変動(概日リズム)が観察される場合がある.特に薬物の輸送に関わるトランスポーターの膜発現の概日リズムは,薬物の吸収,排泄,病巣部位への分布などにも影響を及ぼすため,そのメカニズムの解明は薬物治療の最適化や新たな製剤開発への応用にもつながることが期待される.<br>本稿では,トランスポーターの発現における概日リズムの制御メカニズムについて「足場タンパク質」の機能に焦点を当てて概説する.
収録刊行物
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- ファルマシア
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ファルマシア 55 (4), 325-329, 2019
公益社団法人 日本薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713073148416
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- NII論文ID
- 130007621944
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可