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- 白石 直輝
- 九州大学大学院工学府都市環境システム工学専攻
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- SHARMA Sonia Muradia
- 九州大学大学院工学研究院附属環境工学研究教育センター
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- 小宮 哲平
- 九州大学大学院工学研究院環境都市部門
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- 島岡 隆行
- 九州大学大学院工学研究院環境都市部門
書誌事項
- タイトル別名
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- OPTIMUM CONDITIONS OF CARBONATION OF MUNICIPAL SOLID WASTE INCINERATION BOTTOM ASH FOR DECHLORINATION
- イッパン ハイキブツ ショウキャクバイ ノ ダツエン ニ オケル タンサンカ ショリ ノ サイテキ ジョウケン
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説明
最終処分場の残余容量が不足する自治体において、焼却残渣をセメント原料として有効利用する等の再資源化により埋立処分量の削減が図られている。焼却灰の塩素含有量は数%オーダであるのに対し、普通ポルトランドセメントの塩素含有量基準値は0.035%であり、焼却灰を有効利用するには脱塩が必要である。本研究では、一般廃棄物焼却灰の脱塩において水洗前に二酸化炭素ガスへ曝露する方法(焼却灰の炭酸化)に着目し、焼却灰の炭酸化の最適条件(焼却灰の含水比、通気流量、通気時間)について検討した。その結果、焼却灰の最適な含水比は0.3、通気流量は1000mL/min以上、通気時間は3時間以上であることを示し、その最適条件で炭酸化処理した焼却灰を水洗することにより、全塩素含有量が1.39%であった焼却灰の全塩素含有量を約0.5%に、難溶解性塩素含有量を約0.2%までに減少することができた。
収録刊行物
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- 土木学会論文集G(環境)
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土木学会論文集G(環境) 74 (7), III_317-III_323, 2018
公益社団法人 土木学会