二分脊椎症と特定不能の広汎性発達障害を伴う児童の排尿訓練 : 課題分析に基づく指導事例(実践研究)

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書誌事項

タイトル別名
  • Catheterization Training for a Child with Spina Bifida and Pervasive Developmental Disorder-Not Otherwise Specified : A Case Study Based on Task Analysis(Practical Researches)

抄録

本研究は、導尿スキルの習得が困難であった特定不能の広汎性発達障害を合併する二分脊椎症の男児 に対して導尿スキル訓練を実施した事例の報告である。介入を進めるにあたって、まず課題分析を実施 し、導尿スキル訓練時には課題分析表の提示、所要時間のフィードバック、強化価の高い強化子の設定 をすることを母親に提案し、それに基づき母親が導尿スキル訓練を実施した。その結果、対象児は以下 の標的行動を習得することができた。(1)カテーテルを持って、ゼリーをつける、(2)カテーテルを チューブから抜いて、カテーテルを持つ、(3)カテーテルを尿道に入れる、(4)カテーテルを尿道の奥 まで入れる。さらに、学校では、対象児が習得した下位行動以外の部分については教師と看護師の援助 を受けることで、導尿を実行することができるようになった。考察では、「援助付き導尿の確立」と 「合併する障害の特性への配慮」という観点から検討した。

収録刊行物

  • 行動療法研究

    行動療法研究 37 (2), 105-115, 2011-05-31

    一般社団法人 日本認知・行動療法学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713074700672
  • NII論文ID
    110009668122
  • DOI
    10.24468/jjbt.37.2_105
  • ISSN
    24242594
    09106529
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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