皮膚むしりを主訴とする女子高校生に対する心理教育とセルフモニタリング—症例研究—

書誌事項

タイトル別名
  • Psycho-Educational Intervention and Self-Monitoring for a High School Girl Who Picked Her Skin: A Case Report
  • 皮膚むしりを主訴とする女子高校生に対する心理教育とセルフモニタリング : 症例研究
  • ヒフムシリ オ シュソ ト スル ジョシ コウコウセイ ニ タイスル シンリ キョウイク ト セルフモニタリング : ショウレイ ケンキュウ

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説明

<p>本研究は、心理教育とセルフモニタリングを用いて皮膚むしり行動への介入を行い、約3カ月で奏効した症例研究である。皮膚むしり行動は、その症状が重篤になると精神疾患の皮膚むしり症と診断され、その決定的なエビデンスのある治療はいまだ確立していない。本報告では、皮膚むしりをやめたいと訴えるクライエントへ1回30分、計9回のセッションが実施された。心理教育では、習癖(くせ)のメカニズムと対策案、爪かみや皮膚むしり体験者の情報などのオリジナル資料を用いた。ホームワークでは、皮膚むしり行動に拮抗する適応的な代替行動の試行とセルフモニタリングが導入された。その結果、皮膚むしり行動を制御できる自分自身に気づき、複数の代替行動が増加、皮膚むしり行動も減少した。効果は半年後にも維持されていることが確認された。</p>

収録刊行物

  • 認知行動療法研究

    認知行動療法研究 44 (3), 159-169, 2018-09-30

    一般社団法人 日本認知・行動療法学会

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