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- 岡ノ谷 一夫
- 東京大学大学院総合文化研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- What can voice and face convey?: Evolution of communication signals and emergence of human language
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抄録
<p> 人間と動物の認知的断絶を生物学的につなぐ仮説を紹介する。人間の言語と感情は, 他の動物には見られない詳細なコミュニケーション信号である。これらはどのように進化してきたのか。情動を表出する信号としての音声が複雑化し, 状況のカテゴリー化を可能にする言語に至る道筋を, 前適応という考えで説明する。さらに, 言語の表出と対になる顔表情との表出について, それが正直な信号として言語内容を保証するものであるという仮説を説明する。最後に, 言語が正直な信号の支えを得られなくなった時, 人間のコミュニケーションシステムが崩壊する危険もあることを指摘する。電子デバイスの発展は, そのような危険をもたらす可能性を持つ。</p>
収録刊行物
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- 高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 38 (1), 1-7, 2018-03-31
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713075582336
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- NII論文ID
- 130007624480
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- ISSN
- 18806554
- 13484818
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可