徒手矯正力が足関節背屈角度に与える影響

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  • The Influence of manual orthodontic force on dorsiflexion angle of ankle joint
  • トシュ キョウセイリョク ガ アシカンセツ ハイクツカクド ニ アタエル エイキョウ

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抄録

本研究では,矯正力の違いが足関節背屈可動域に与える影響と徒手矯正力のばらつきについて調査した. <実験1:矯正力と足関節背屈可動域の関連> 対象は,12名の健常者である.4種類の矯正力を加えた際の背屈可動域を比較した. 矯正力5.0,7.5,10.0,12.5kgfにおける足関節背屈可動域は,それぞれ9.8±5.0度,12.6±4.4度,16.0±4.7度,20.0±4.5度であり,有意差を認めた(p<0.01). <実験2:足関節背屈可動域測定時の矯正力> 対象は,17名の健常者である.模擬患者は,年齢21歳の足関節可動域に問題のない健常者である. 対象には,模擬患者の踵部を把持し,その前腕で前足部を背屈方向に他動的に運動させ,可動域終末まで追い込むよう指示した.そして最終可動域まで追い込んだ時点での矯正力を測定した. 矯正力は,平均10.7±1.8kgfで,最小値7.0kgfから最大値15.3kgfの範囲にばらついた. 信頼性のある測定方法の確立のためには,検査者間での矯正力を一定にする配慮が必要である.

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