(20)公共性と効率性のミスマネジメントから生じる危機を分析する「ミクロ基礎」の枠組み
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- 久原 正治
- 久留米大学
説明
<p>公共性の高い銀行業や電力業では,規制緩和が進む中で公共性と効率性とのバランスを欠いた経営行動が生じがちで,そのような個別企業の経営行動が集合して危機に結びつくことがこれまでの筆者の事例研究等から明らかになっている。ところが金融危機や過酷な原発事故の再発防止のための対策については,主としてマクロの規制環境や経済環境が分析され,マクロの規制強化策がとられることが一般的であり,そのような危機や過酷事故の背後にある個別企業の経営行動について経営学的に分析し,ミクロの組織の観点から危機の防止策が考えられることは少ない。本論では,マクロの危機をミクロの組織の問題におろして分析し,その再発防止策を考えるための理論的な枠組みを提案している。</p>
収録刊行物
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- 經營學論集
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經營學論集 88 (0), F20-1-F20-9, 2018
日本経営学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713076938624
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- NII論文ID
- 130007664667
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- ISSN
- 24242047
- 24322237
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可