後輪状披裂筋に限局した特発性非炎症性ミオパチーにより両側声帯外転障害をきたした1例

  • 岡田 愛弓
    東京女子医科大学八千代医療センター 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科
  • 三枝 英人
    東京女子医科大学八千代医療センター 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科
  • 門園 修
    東京女子医科大学八千代医療センター 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科
  • 前田 恭世
    東京女子医科大学八千代医療センター 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科
  • 山本 圭介
    東京女子医科大学八千代医療センター 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科
  • 伊藤 裕之
    東京女子医科大学八千代医療センター 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科
  • 山本 昌彦
    東京女子医科大学八千代医療センター 耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Bilateral Vocal Cord Abductor Paralysis Caused by Idiopathic Non-inflammatory Myopathy Localized in the Posterior Cricoarytenoid Muscle
  • 症例 後輪状披裂筋に限局した特発性非炎症性ミオパチーにより両側声帯外転障害をきたした1例
  • ショウレイ コウリンジョウヒレツキン ニ ゲンキョク シタ トクハツセイ ヒエンショウセイ ミオパチー ニ ヨリ リョウガワ セイタイ ガイテンショウガイ オ キタシタ 1レイ

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抄録

<p>症例は83歳男性。8年前より吸気性喘鳴を伴う呼吸困難発作を繰り返し,過去2回の気管切開歴があった。徐々に両側声帯外転が低下していくことが指摘され,1年前に2回目の気管切開を受けて以降,レティナ®にワンウェイバルブ®が装着されたままの状態であった。気管孔閉鎖希望にて当科受診。喉頭内視鏡検査で声帯が吸気時に軽度外転した後,吸気途中から声門方向へ引き込まれるように内転し,声門狭窄する現象が観察された。後輪状披裂筋に対するbipolar hooked wire electrodeを用いた筋電図検査では明らかな筋原性変化を認めた。Woodman法による声門開大術(左側)を行い,術中に後輪状披裂筋に限局した明らかな変性を認め,病理所見から後輪状披裂筋の非炎症性ミオパチーと診断した。十分な声門開大が得られたので,気管切開孔を閉鎖した。その後1年6カ月経過しているが気道狭窄の再燃は認めない。</p>

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参考文献 (2)*注記

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