咀嚼能力と生活習慣,運動能力との関係 -高校1年生男子生徒の場合-

書誌事項

タイトル別名
  • Relationships of Mastication Ability with Lifestyles and Physical Ability  -Male High School Freshmen-
  • ソシャク ノウリョク ト セイカツ シュウカン ウンドウ ノウリョク トノ カンケイ コウコウ 1ネンセイ ダンシ セイト ノ バアイ

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説明

現在,子どもの咀嚼能力の低下が指摘されている.咀嚼能力の低下は過食や肥満につながる.年々肥満者が増加している思春期の高校1年生男子生徒を対象に,咀嚼能力と生活習慣,運動習慣,運動能力との関係を調査した.咀嚼能力測定ガムにより咀嚼能力を測定した結果,咀嚼能力が強い群は22人,普通群は60人,弱い群は24人であった.咀嚼能力と生活習慣との検討では咀嚼能力が強い群の「運動量が多い」,「よく噛んで食べる」で有意差があった.咀嚼能力と運動能力との検討では,咀嚼能力の強い群の「筋持久力」で有意差があった.この結果から,咀嚼する機会が多いことやよく噛んで食べているという意識が顎の発達を促進し,咀嚼能力を強くしていると考えられた.今後,思春期を対象とした食育による食習慣や生活習慣の改善が,咀嚼能力の向上や過食・肥満の予防,さらには生活習慣病の一次予防にもつながると考えられた.

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