同種幹細胞移植後の慢性GVHDに伴う白板症より発生した舌扁平上皮癌の1例

新美 奏恵, 芳澤 享子, 船山 昭典, 小林 正治

doi:10.6014/jjsom.24.46

同種幹細胞移植後の慢性GVHDに伴う白板症より発生した舌扁平上皮癌の1例

DOI Web Site Web Site 参考文献14件

新美奏恵

新潟大学大学院医歯学総合研究科組織再建口腔外科学分野
芳澤享子

松本歯科大学歯学部口腔顎顔面外科学講座
船山昭典

新潟大学大学院医歯学総合研究科組織再建口腔外科学分野
小林正治

新潟大学大学院医歯学総合研究科組織再建口腔外科学分野

書誌事項

タイトル別名

A Case of Squamous Cell Carcinoma of Tongue Accompanied by Leukoplakia after Chronic GVHD Caused by Autologous Stem Cell Transplantation
症例報告同種幹細胞移植後の慢性GVHDに伴う白板症より発生した舌扁平上皮癌の1例
ショウレイホウコクドウシュカンサイボウイショクゴノマンセイ GVHD ニトモナウハクバンショウヨリハッセイシタゼツヘンペイジョウヒガンノ 1レイ

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抄録

造血器悪性腫瘍に対する造血幹細胞移植後に慢性GVHDや二次がんを発症することがある。今回末梢血幹細胞移植後に舌癌を発症した1例を経験した。患者は57歳，女性。41歳時に急性骨髄性白血病に対し化学療法，同種末梢血幹細胞移植を施行後，慢性GVHDを発症。治療後16年経過し舌側右側縁に扁平上皮癌を認め加療を行った。造血器悪性腫瘍加療後は，主疾患治療後も長期の口腔内の経過観察の継続が必要である。