土壁を有する伝統的構法住宅の熱的特徴とこれを活かした自然共生型居住への展開

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タイトル別名
  • Thermal Performance of Traditional Houses with Mud Wall and its Development to the Nature Symbiotic Housing
  • ドヘキ オ ユウスル デントウテキコウホウ ジュウタク ノ ネツテキ トクチョウ ト コレ オ イカシタ シゼン キョウセイガタ キョジュウ エ ノ テンカイ

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抄録

<p>和の住まい、伝統的な建築、気候風土に根ざした建築への関心の高まりがみられる中で、木や土や紙などの自然素材を活かした空間をどのようにデザインするのかが問われている。伝統的建築の特徴的な要素である、土壁の熱的な特徴と断熱の効果、針葉樹無垢床材などの体感への影響、開口部を活用した通風効果などについて知見を整理する。</p><p>土壁住宅と非土壁住宅の比較実測では、土壁住宅の室内気温変動は緩やかであることを確認した。通風する夏季室内において日中室内気温は同等であったが、外断熱を施した住宅の方が夜間の温度低下は顕著だった。木質系床材の被験者実験では、畳、スギ、ヒノキなど熱伝導率の低い素材は冬季において温かい側、快適側で評価された。これらをふまえ、具体的な手法について事例を示した。</p>

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