鉱物質混和材を使用したセメントペースト硬化体に対するセシウムおよびヨウ素の見掛けの拡散係数

  • 三原 守弘
    国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 核燃料・バックエンド研究開発部門 核燃料サイクル工学研究所 基盤技術研究開発部
  • 原澤 修一
    株式会社太平洋コンサルタント 電力・原子力技術部
  • 鳥居 和之
    国立大学法人金沢大学 理工学域 地球社会基盤学系

書誌事項

タイトル別名
  • Apparent diffusion coefficients of Cs and I in hardened cement paste using mineral admixtures
  • コウブツシツ コンワザイ オ シヨウ シタ セメントペースト コウカタイ ニ タイスル セシウム オヨビ ヨウソ ノ ミカケ ノ カクサン ケイスウ

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抄録

<p> 鉱物質混和材(フライアッシュ:FA,高炉スラグ微粉末:BFS,シリカフューム:SF)を用いた水セメント比50 %および30 %の材齢28日のセメントペースト硬化体を作製し,CsおよびIの見掛けの拡散係数(Da)を,電子線プローブマイクロアナライザーを用いた方法により算定した.CsのDaの低減には,水セメント比50 %ではBFS,水セメント比30 %ではSFの使用が寄与した.IのDaの低減には,水セメント比50 %ではBFSの寄与が大きく,水セメント比30 %についてはその大きな変化が確認できなかった.SFを用いることによりCsの収着性の向上が見られ,BFSを用いることによりIの収着性が向上する傾向が確認された.これらのセメントペースト硬化体の間隙構造は,微細な間隙によって連結したものであることも確認され,SFおよびBFSの使用がDaの低減に寄与したものと考えられた.</p>

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