代替法を用いた香粧品の安全性評価-局所毒性中心としたケーススタディ-

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タイトル別名
  • Safety assessment of cosmetic ingredients using the alternative tests –the case study about topical toxicity-

抄録

<p>【背景、目的】これまでの香粧品開発における安全性評価は主に動物実験を主体としたものであった。しかし、EU化粧品指令などを考慮し、動物を用いない安全性評価の必要性が高まっている。これまで、眼刺激性、皮膚刺激性、感作性などにおいて、いくつかの代替法やその組み合わせ評価などが報告され、その一部についてはOECDガイドライン化も進んでいるが、すべての毒性エンドポイントに対応する代替法がガイドライン化されているわけではない。そのような環境の中でも、お客さまに安全な製品を提供することが責務である。本報告では、香料品に使用される原料を題材に挙げ、どのよう評価できるかについて、感作性などの局所毒性を中心とした評価事例(ケーススタディ)を検討した。</p><p>【方法】ECHA REACHデータベースなどに記載されている香粧品の既存安全性情報を参考に、香料や化粧品素材数品を選択して、感作性または光安全性評価をin vitroまたはin silicoによる安全性評価を実施した。感作性では既報のin vitro試験データまたはin silicoパラメーターを用いたニューラルネットワーク解析による予測モデルを用い、光安全性はUV吸収またはROSアッセイを用いて評価した。得られた結果を既存の安全性情報と比較した。</p><p>【結果、考察】今回、評価に用いた香粧品素材の評価では、既存の安全性評価と比較して、概ね過小評価(安全性上、懸念となる評価結果)はならなかった。</p><p> 以上の結果より、今回用いた評価は香粧品の評価に有用な可能性が示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713082773120
  • NII論文ID
    130007677498
  • DOI
    10.14869/toxpt.46.1.0_p-241
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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