書誌事項
- タイトル別名
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- Results from a Cross-Sectional Survey of Endoscopic Frontal and Maxillary Sinus Surgery
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説明
<p>Wormaldらが‘Building block concept’を提唱後,成書や総説においてもそれを踏まえた記載が増えてきたが,本邦において,依然として前頭洞が術者にとって最も難しいと考えられているかは不明である。また,Draf type IIIなどの内視鏡下拡大前頭洞手術やEndoscopic medial maxillectomy/Endoscopic modified medial maxillectomyなどの発展的な上顎洞内視鏡手術も広がってきているが,その普及度についての知見は乏しい。</p><p>そこで,今回我々は大阪大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科関連病院勤務医120名を対象に匿名で前頭洞手術・上顎洞手術に関するアンケート調査を行い,71名(59%)より有効な回答が得られた。</p><p>結果,過去の報告と同様,前頭洞については他の副鼻腔と比較して開放は困難と考えられていた。内視鏡下拡大前頭洞手術については,自力で施行できる医師の割合は少数(8%)であり,自施設で内視鏡下拡大前頭洞手術を施行していない理由としては施行可能な医師がいないことを理由に挙げた医師が多かった。Endoscopic medial maxillectomy/Endoscopic modified medial maxillectomyについては拡大前頭洞手術と比較すると比較的普及していた(26%)。</p><p>内視鏡下拡大前頭洞手術・Endoscopic medial maxillectomy/Endoscopic modified medial maxillectomyのいずれについても,未習得の医師の状況においては「習得したいが教えてもらえる環境ではない」という回答が最も多かった(それぞれ48%,50%)。これらの手術の習得のためには解剖実習などへの参加を勧める,あるいは指導可能な医師を招聘する体制を整えるなどの対策が必要であると考える。</p>
収録刊行物
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- 日本鼻科学会会誌
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日本鼻科学会会誌 58 (2), 220-228, 2019
日本鼻科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713083417984
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- NII論文ID
- 130007681743
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- ISSN
- 18837077
- 09109153
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可