SGLT2阻害薬(ダパグリフロジン)を服用中にフルニエ壊疽を発症した高齢2型糖尿病の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Elderly Type 2 Diabetes Developing Fournier's Gangrene While Taking Dapagliflozin

説明

<p>症例は74歳,女性.56歳時に2型糖尿病と診断された.X-1年10月中旬,ダパグリフロジンの投与を開始した.X年5月上旬,左臀部痛を自覚し,皮膚科を受診し抗菌薬を処方されたが症状に改善はなかった.5月中旬,倒れているところを発見されて当院に搬送された.体温38.6 ℃,左肛門~左会陰部にかけて発赤を認め,白血球17200 /μL,CRP 29.7 mg/mLと高度の炎症所見を認めた.CTで左会陰部皮下脂肪内にガス像を認め,フルニエ壊疽と診断し大分大学医学部皮膚科に転院した.転院後,緊急切開とデブリードマンを施行し,集学的治療を行い救命し得た.2018年8月,米食品医薬品局はSGLT2阻害薬を服用している患者のフルニエ壊疽のリスク増加を安全性情報として発出した.SGLT2阻害薬服用中にフルニエ壊疽を発症した症例を経験したので,SGLT2阻害薬使用時の注意喚起として報告する.</p>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 62 (7), 389-397, 2019-07-30

    一般社団法人 日本糖尿病学会

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390845713084313856
  • NII論文ID
    130007684566
  • DOI
    10.11213/tonyobyo.62.389
  • ISSN
    1881588X
    0021437X
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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