書誌事項
- タイトル別名
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- Characterization of Syndiotactic Polystyrene Physical Gels Formed in Toluene/Chloroform Mixed Solvents
- シンジオタクチックポリスチレン ノ コンゴウ ヨウバイ チュウ デ ノ ゲルカ ト ゲル ノ セイシツ
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抄録
<p>シンジオタクチックポリスチレン(sPS)は,トルエンやクロロホルム混合溶媒中で熱可逆性ゲルを形成する.トルエンはsPSに対して貧溶媒的に振舞い,クロロホルムは良溶媒的に振舞うことが知られている.本研究では,トルエンとクロロホルムの割合を変化させ,sPSゲルのキャラクタリゼーションを調べることを目的とした.また,sPSゲルの架橋点の大きさを検討するため,Tanaka-Stockmayerの理論式より架橋長ζ (架橋点に寄与するモノマーの数)と多重度ρ (架橋点に入り込むsPS鎖の数)を算出し,さらに,ゲル化過程を時分割FT-IRにより追跡した.その結果,トルエン–クロロホルム混合溶媒組成(Xchloro)を変化させると,クロロホルム含有量が増加するにつれ,sPSの最低ゲル化濃度C*は高くなった.また,ゲルの架橋点サイズS (ζ×ρ)は,トルエン系では320~420,クロロホルム系では150~200であり,Xchloroが増加するにつれて減少した.このことから,sPSに対して貧溶媒的に振舞う溶媒では,架橋点サイズSは大きくなると考えられる.さらに,時分割FT-IRスペクトルから,sPSゲルはいずれの混合溶媒組成においても,T2G2のコンホメーションを形成し,さらに,そのモルホロジーは繊維状構造であることが明らかとなった.また,繊維状構造の隙間に溶媒を取り込んでいると考えられる.</p>
収録刊行物
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- 高分子論文集
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高分子論文集 76 (4), 267-275, 2019-07-25
公益社団法人 高分子学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713084462976
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- NII論文ID
- 130007683532
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- NII書誌ID
- AN00085011
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- ISSN
- 18815685
- 03862186
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- NDL書誌ID
- 029910883
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可