わが国における急性期病院で認知症高齢者をケアする看護師の困難感に関する文献レビュー

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タイトル別名
  • Literature Review Focusing on the Difficulties Nurses Experience in Providing Care for Elderly Patients with Dementia in Acute Care Hospitals in Japan
  • ワガクニ ニ オケル キュウセイキ ビョウイン デ ニンチショウ コウレイシャ オ ケア スル カンゴシ ノ コンナンカン ニ カンスル ブンケン レビュー

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説明

<p>わが国における急性期病院で,認知症高齢者をケアする看護師の困難感に関する研究の動向を文献検討により明らかにした。医学中央雑誌Web版とCiNiiを用いて,キーワードは「認知症高齢者」,「看護師」,「困難」とし検索した。対象期間は1982年から2017年12月とした。急性期病院で認知症高齢者をケアする看護師を対象とした困難感が記載されている9件の文献を分析対象とした。文献は,著者・対象・目的・方法・結果ごとに整理した。9件の研究において,質的研究7件と量的研究2件それぞれ分析した。急性期病院で認知症高齢者をケアする看護師の困難感に関する研究は,超高齢社会に伴い,2002年から報告され,2012年以降に増加していた。質的研究では,急性期病院で認知症高齢者をケアする看護師の困難感は,認知症高齢者の理解に対する困難感,病院という環境に関連する困難感,認知症高齢者に対する尊重した看護に関する困難感の3つに分類された。量的研究では,多くの看護師が困難感を抱いていることが明らかにされつつあるが,今後は,困難感の程度やどのような看護師が困難感を強く感じるのかなど関連要因を明らかにしていくことが望まれる。</p>

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