塩化マンガン四水和物の初期使用経験
書誌事項
- タイトル別名
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- -最適濃度に関する実験-
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説明
塩化マンガン四水和物(ボーズデル)原液250ml を膵胆道系のMRI 検査に臨床使用した際、十二指腸内がT2 強調画像で高度低信号になり、膵頭部・乳頭の輪郭が不鮮明となった症例が多くみられた。基礎実験を行い、3 倍・5 倍希釈液では、軽度の低信号になることが確認された。実際の臨床において3 倍希釈液250ml 内用を応用したところ、半数以上の症例では、十二指腸内部の信号は適度な低信号となったが、約1/4 の症例では、高度低信号であった。次に3 倍希釈液300mlに増量し、体位変換も併用した場合、十二指腸の高度低信号の割合は1/10 に減少した。また、MRCP においても胃・十二指腸液が高信号として残存する症例は少なかった。3 倍希釈による副作用も経験していない。ボーズデルの使用方法として原液ではなく、3 倍希釈の方が、T2 強調画像での情報が増加し、MRCP の画質も低下しないことが確認された。
収録刊行物
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- 松江市立病院医学雑誌
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松江市立病院医学雑誌 12 (1), 21-28, 2008
松江市立病院
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713085571200
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- NII論文ID
- 130007687533
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- ISSN
- 24348368
- 13430866
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可