腫瘍部位の環境を利用したDDSナノ粒子の設計と有用性評価

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抄録

薬物送達システム(drug delivery system: DDS)における薬物キャリアは,薬物を標的部位へ特異的に送達可能であることより,治療効果の増大や副作用の軽減をもたらす.近年,薬物キャリア内に複数の薬物を内封し,併用による相乗効果もしくは主薬の補助的作用による増強効果を期待した検討が報告されている.本稿ではナノ粒子を用い,複数の薬物を共内封するだけではなく,内封薬物をプロドラッグ化し抗腫瘍効果に対する有用性を検討したDuanらの研究成果を紹介する.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) Duan W., Liu Y., Drug Des. Devel. Ther., 12, 2149-2161(2018).<br>2) Abou-Alfa G. K. et al., JAMA, 304, 2154-2160(2010).<br>3) Lancet J. E. et al., J. Clin. Oncol., 36, 2684-2692(2018).

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 55 (8), 792-792, 2019

    公益社団法人 日本薬学会

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