都道府県・政令指定都市・中核市における生活介護・就労継続支援B型事業所の評価についての実態調査

DOI
  • 岡田 裕樹
    独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園
  • 日詰 正文
    独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園
  • 古屋 和彦
    独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園

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抄録

<p>本研究は,障害者の日中活動,福祉的就労の場として中心的役割を担っている生活介護事業所,就労継続支援B型事業所について,指定権限がある全国の都道府県,政令指定都市,中核市を対象としたアンケート調査を行い,生活介護,就労B型の各自治体における状況について把握することを目的とした.具体的には,自治体が実施した実地指導・監査の結果や,地域から寄せられる生活介護,就労B型に係る問い合わせ等について尋ねた.その結果,生活介護,就労B型において,基準省令の遵守はさることながら,利用者の権利擁護や利用者個々の特性に合わせた支援の実施が十分に行われていない状況であり,これらが今後のサービスの質の評価に関わる重要な要素であると言えると考えられた.さらに,地域の社会資源の不足や地域間の社会資源,サービスの格差が課題であり,地域ごとの障害ある人たちのニーズに即した社会資源やサービスの在り方の検討が重要であると考えられた.</p>

収録刊行物

  • 国立のぞみの園紀要

    国立のぞみの園紀要 12 (0), 29-38, 2019

    独立行政法人 国立重度知的障害者総合施設のぞみの園

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