書誌事項
- タイトル別名
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- Two Case Studies of Fibromyalgia Successfully Treated with Kampo Medicine
- 臨床報告 線維筋痛症に漢方治療が奏効した男性2例
- リンショウ ホウコク センイキンツウショウ ニ カンポウ チリョウ ガ ソウコウ シタ ダンセイ 2レイ
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説明
<p>症例1は72歳男性で,重たいものを持ち上げるなどの重労働を約半年間行い,全身に痛みを自覚するようになった。肩の凝りと痛みが著明なことから葛根湯を,瘀血が存在すると考え桂枝茯苓丸料を合方して治療を開始した。 尿の出が悪化し麻黄の副作用と考え減量し,治療効果を高める目的で蒼朮と附子を加味したところ,体の痛みはほぼ消失した。<br>症例2は53歳男性で,頚椎捻挫受傷や外科的手術歴があり,全身に痛みを自覚するようになった。左右の胸脇苦満が著明なことから大柴胡湯を,瘀血が存在すると考え桂枝茯苓丸料を合方して治療を開始した。便が出過ぎて日常生活に支障を来すため大黄を減量し,肩凝りが著明なことから葛根を加味したところ,体の痛みは消失した。<br>線維筋痛症は治療に難渋することが多いが,煎じ薬ならではのさじ加減により,副作用を軽減し治療効果を発揮させることができた。</p>
収録刊行物
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- 日本東洋医学雑誌
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日本東洋医学雑誌 70 (1), 29-34, 2019
一般社団法人 日本東洋医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390845713088518656
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- NII論文ID
- 130007695563
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- NII書誌ID
- AN00015774
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- ISSN
- 1882756X
- 02874857
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- NDL書誌ID
- 029515506
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可