橈骨遠位端骨折に対する手術時の合併症を 予防するための解剖学的研究

書誌事項

タイトル別名
  • An anatomical study of flexor pollicis longus blood supply in the distal radius and locking screw locations of volar locking plates: a cadaver study
  • 長母指屈筋腱の栄養血管と掌側プレートのスクリュー位置の検討

この論文をさがす

説明

橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレートで,術後合併症として長母指屈筋腱(以下FPL)損傷が報告されている.その原因としてプレートが橈骨掌側の隆起より突出して設置されることにより,腱とプレートとの間に器械的摩擦が生じ断裂すると考えられている.そのため腱を刺激しない位置にプレート設置することが望ましいが,その位置に設置した際の骨折保持能力については報告されていない.またFPL腱の脆弱化の原因として,手術時の操作によるFPLの栄養血管損傷の影響についてもいまだ解明されていない.本研究の目的はFPLの機械的摩擦が生じない位置にプレートを設置した際にインプラントの骨折保持能力の妥当性を検証すること,またFPLの栄養血管を同定して手術による血管損傷の可能性を検討することである.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ