降雪現象におけるレーダーと衛星観測によるデータ特性の比較検討 〜複合的分野による流域圏の諸現象解明に向けて〜

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タイトル別名
  • Comparison of data characteristics of radar with satellite observation in heavy snowfall event -towards the interdisciplinary research on socio-natural problems in river basin scale-

抄録

<p>流域や全球といった様々なフィールド規模において,これまでに様々な視点から水文・水資源学に関する現象解明に向けて研究がなされてきた.しかし,例えば,流域内では降水〜樹冠遮断・蒸発散〜表面流・浸透流・地下水流などといった経路,流域圏では大気・気象〜斜面・河川流出〜沿岸域といった経路を経ており,水の流れ一つとっても正確に理解するには,様々な分野の連携が重要となる.また,水を介した物質移動・循環やそれを基盤とする動植物の生態系の成立など特に複雑なメカニズムを有する現象,あるいは社会科学が関連する事象の解明には,単分野における取り組みに留まらず,多くの分野が横断して取り組んでいく必要がある.</p><p>近年,平成30年7月豪雨に代表されるように気候変動の影響が現実として現れてきており,豪雨に限らず気温の上昇という部分にも影響が現れている.気温上昇は,積雪寒冷地域においては降雪から降水へ変化することに伴う降雪量の減少や融雪時期の早期化に伴う,春先の水資源量の減少といった影響が懸念される.このような予測結果は多くの既往研究で示唆されているものの,気候変動が降雪に及ぼす影響に派生して生じる,流域圏での現象については今後分野横断的な研究により更なる検討が必要である.そこで本研究では,上述のような現象の解明に向けて,様々な分野の基礎データである降水観測に着目し,特に降水量推定が難しいとされている降雪現象を対象イベントとして,レーダーと衛星による観測特性の解明に向けた基礎的検討を行った.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390846609779926784
  • NII論文ID
    130007760033
  • DOI
    10.11520/jshwr.32.0_74
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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