ロボット支援前立腺全摘除術における前立腺のサイズおよび形状による困難症例の克服
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説明
<p> 膀胱頸部離断は初心者にとっては, ロボット支援前立腺全摘除術 (Robotic-assisted Radical Prostatectomy : RARP) におけるもっとも難しい操作の一つであるが, 経験を積んだ術者にとっても難易度の高い症例が存在する. 表1に膀胱頚部離断の難易度を, 標準, やや困難, 困難症例の3グループに分けて示した. これら難易度によらず膀胱頚部離断をスムーズに行うには, 膀胱頚部周囲の手術解剖のイメージを立体的に明確に思い描けることが必須である. 特に膀胱筋層が前立腺基部へオーバーラップしているイメージ, そして膀胱・前立腺の最外層を覆う形で存在する膜状構造 (Detrusor Apron : DA, Retrotrigonal Layer : RTL) を意識しながら手術操作を進める事が大切である. 膀胱頚部離断方法には正中・側方・後方アプローチがあるが, 困難症例に対しては一つの方法だけでなく組み合わせて離断を行うことが多い. 本稿では個々の困難症例に対する特殊なTipではなく, すべての症例に有用であると思われる膀胱頚部離断の手術解剖と手術手技のポイントを併記しながら, 困難症例の克服方法も併せて述べたい.</p>
収録刊行物
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- Japanese Journal of Endourology
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Japanese Journal of Endourology 32 (2), 156-161, 2019
日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390846609780051584
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- NII論文ID
- 130007760510
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- ISSN
- 21874700
- 21861889
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可