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- 板倉 孝信
- 早稲田大学政治経済学術院
書誌事項
- タイトル別名
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- Reexamination of the debate on the repeal of income tax in Britain (1816):
- focusing on the relevance to the repeal of wartime malt duty
- ―麦芽税廃止論争との関連性を中心に―
抄録
<p>本稿は政治・社会史的なアプローチから, 英国の所得税廃止論争の再検討を試みたものである。1815年にナポレオン戦争が終結すると, 翌16年には英国議会で戦時所得税の存廃をめぐる激しい論争が展開された。これに際して, 所得税廃止を要求する大規模な請願運動が行われた結果, 与党トーリーが多数を占める下院で, 政府提出の所得税延長法案は否決された。本稿では, 従来看過されてきた他税種との関連性を重視することで, 先行研究とは異なる角度から所得税廃止論争を分析した。まず筆者は, この論争が所得税延長への反対だけでなく, 対仏戦争中に強化された多くの戦時増税への不満から生じた点に着目した。その上で, 請願運動における言説を分析し, 戦争中から蓄積されてきた納税者の不満が, 終戦後に一挙に表面化する過程を追跡した。さらに筆者は, 所得税廃止を主張する富裕層と麦芽税廃止を主張する中間層以下が, 減税要求に関して緊密に連携した点に注目した。その上で, 以前は別々に展開されてきた両者の請願運動が融合したため, 減税要求が激化したことを指摘した。</p>
収録刊行物
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- 年報政治学
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年報政治学 67 (2), 2_285-2_311, 2016
日本政治学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390846609780185344
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- NII論文ID
- 130007760529
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- ISSN
- 18843913
- 18843921
- 05494192
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可